2008年7月30日
最近の私の思うところ
7月にスタッフと研修会に参加した時の医療ジャーナリストの方の話で本当にその医療が患者さんのためになっているか?ということを話していました。
最近私が意識しているのは、私が今までの再治療をやる場合に介入したほうが歯はもつのか?介入しない方がもつのか?私の治療が本当にその患者さんのためになるのかなど自問自答しながら診療しています。医師も歯科医師も経験や身近な他の医師、歯科医師の情報を聞く傾向にあるのでやはりEBM(医学的な根拠)に基づいた医療をするべきです。ただし、なかなか根拠のあることは少ないものですから、ある程度未来を予測しながら患者さんの利益になるよう治療計画を決定しています。結構医療はファジーなのです。究極的にはもし自分だったら抜歯するかな?とかインプラントと入れ歯どっちを選ぶかといったら、もし自分だったらインプラントかな?というように私の中で整理して患者さんには説明しています。そして最終決定は患者さんです。できるだけ質の高い歯科医療を実現したいと思っていますし、それをISO9001で維持するのが当院のスタイルです。
昨日は口腔外科専門医によるインプラント診療日でした
昨日は、某大学病院口腔外科勤務の口腔外科専門医の歯科医師が来院し、インプラントのオペを行いました。当院ではインプラントは2名の歯科医師を選べます。院長である渡邉と口腔外科専門医の秋元です。骨が十分にある場合など一般的な場合は院長が担当します。
顎の骨が少ないためGBRなどの骨造成を伴ったり、骨の量が少ない症例などは専門医が担当します。専門医は1本あたり52500円金額が余計にかかります。簡単な骨造成は院長でも対応可能です。本当に難しいケースは大学病院で骨造成をしてからインプラントの手術を当院で行います。なお上部構造体(インプラントの上のかぶせものの部分)は院長が当院で行います。
このように当院では連携をとりながら最大の効果がでるように上手に専門医にアウトソースして患者利益に貢献したいと思っています。安易にインプラントだけ入れてたらダメです。予防というベースのもとにやむを得ずインプラントを選択するというのが正しい考え方です。
昨日の患者さんは手術後満足していただけたようで安心しております。今後も無料相談、インプラントセミナー実施予定ですのでご希望の方はメールか受付まで。
2008年7月28日
7月患者さん向け歯科セミナーのご報告
7/28(月)に毎月恒例の患者さん向け歯科セミナーを開催しました。今月の参加者は2名でした。1名は遅くなってしまうと事前にメールで頂いていたので、その方に合わせて個別で対応しました。今月は2人ともレベルが高く鋭い質問が多数出ました。健康(歯科)に関心がある方が当院に来ていただけるのはとてもうれしい事です。セミナーの目的は普段の診療ではなかなか質問できなかったり、マスクをとってざっくばらんに患者さんと話せることに意義があります。本当に良い時間です。当院に初めて来院された方はぜひ時間をつくって頂き簡単な内容ですが歯科セミナーを受けてみてください。今まで知らなかったことなど役に立つと思います。
また、むし歯や歯周病の予防のことや歯科医療業界の問題点、海外の歯科の実情など少しづつではありますが充実させています。ぜひぜひご参加を。もちろん無料です。
ちなみに患者さんから質問されたのですが、良い歯科医院がどこなのか知りたいと言われましたが、「なかなか難しい質問ですね。」とお答えしました。残念ながら治療の良し悪しに関して、はっきり言って患者さんにはほとんどわからないと思います。しかしどこでも一緒ではありません。結構患者さんは近いからとか、先生がやさしいからとかそういう理由で選ぶ方が多いです。いろいろあると思いますが、究極的に考えると自分自身が受けたい歯科医療サービスをしている歯科医院が良いです。
スウェーデンのマルメ大学のカリオロジーのダグラス・ブラッタール先生の言葉らしいのですが、「治療の上手な名医にかかるよりも治療を受けないで済むようにしてくれる歯科医師に診てもらいたい」(正確に覚えていないのですが確かこのような内容だったと思います。)
私もインプラントが上手な治療の名医よりもインプラントにならないで済む歯科医院に通いたいと思います。当院はまだまだレベルは低いですが、自分自身が受けたい医療が提供できるよう日々努力したいと思います。
このような感じで2008年7月の患者さんセミナーは無事終了しました。参加者の皆様ありがとうございました。
2008年7月26日
歯科の実力
最近読売新聞社から出版された本です。結構売れているらしく当院でも買いました。全国の歯科の認定医、専門医などが出ていて確かに患者さんにとっては良い面もあります。別の面から考えると情報が多すぎて、余計患者さんは困惑するような気がしました。歯科医師がお金を払って掲載されている部分もありそうでしたし・・・。
認定医、専門医は確かに良いと思います。私は持っていませんが、もしとるなら間違いなく歯周病専門医です。いつでもとれるようX線写真や口腔内写真などの資料はとっていて症例発表ができます。ただ、私が考えるのは専門医でなくても歯周病であれば初期、中等度までであれば治せてしまうのです。専門医を取得するよりも日々メンテナンスの大切さを伝える活動の方が多くの方を救えますし、公益のためになると思っています。
ある有名な歯科医師が言っていました。「歯科の実力」に掲載されている歯周病専門医の診療室ですらメンテナンス率は10%以下だと。
歯周病専門医ですら歯周病治療の後のSPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)を受けてさらに継続的なメンテナンスを受けている患者さんはかなり少ない。よって専門医をどうのこうの言う前にメンテナンスを受け入れられる歯科医院を増加させることと歯科衛生士の教育に力を入れるべきだと私は感じています。
また、今は歯周病が話題になってきていますが、根本的には小児期のむし歯予防が大変重要です。「最初が肝心」という言葉がありますがまさにそのとおりで、メンテナンスが定着するのは小児の頃からであり歯周病をなんとかしようとするのではなく、健康な口腔でいることを考えれば良いわけです。口腔は大事だからしっかりケアしていくという姿勢でいればむし歯も歯周病も専門医の力を借りる必要がない疾患です。
難しい症例は専門医が必要だと思います。当院でも矯正や口腔外科、歯内療法、インプラント、たまに小児歯科でも専門医を勧めることがあります。私はすべてが大体わかっている歯科医師です。専門医よりも広範囲を勉強し、専門医へのルートを提供できます。今のところ私はそれで満足しています。今後は専門医、認定医をとる可能性がありますが、その前に名医にかからなくても健康でいられることを伝え、そのような人を量産できる歯科医院になりたいと思っています。
2008年7月24日
言葉が重要!「リコール」「メンテナンス」??
今日インプラントのメーカーからのダイレクトメールみるとタイトルが「インプラントのリコール症例見学」のような記載でした。歯科医療業界では今まで患者さんを治療が終わってから後でチェックすることを「リコール」と呼んでいました。(まだリコールと呼んでいる歯科医院は多いと思います。)
リコールとは自動車に例えると不具合がでて回収することです。歯科医療では不良品が出てはダメなわけで、治療終了後に定期的に管理することを「メンテナンス」と呼びます。「どうでもいいじゃん!」と思われる方はいらっしゃると思いますがここが重要です。メンテナンスとは自発的に健康を維持するための行動です。リコールは悪い状態になったか、その前兆が現れた時に行うことです。これらを混同することは予防歯科で考えるとタブーだと思います。ちょっとしたこだわりです。
スタッフの休暇について
毎日蒸し暑い日が続いていますね。歩いていると嫌な感じです。私は先日の連休の最終日は家で寝込んでいました。スタッフに体調不良を訴えるものが出てきています。先日は担当患者さんがいる歯科衛生士が急きょ入院し予約をとっていた患者様にはご迷惑をおかけしました。他のスタッフでも急に体調不良を訴えて休む者がたまにいたりします。私は医療従事者ですので急に休むのはプロ意識の欠如だと思ってスタッフには周知させているはずなのですが、さすがに個人的なところまでは介入できません。原則的にモラルに欠けることだと思いますので、再度周知徹底します。また、患者さんも暑いですから体調管理をしっかりしていただき健康で過ごしましょう。過度なストレスがあったりすると体調も崩れますし、歯周病などの歯科疾患にもかかりやすくなります。地球温暖化で暑くなっていると言われていますが、暑い夏を乗り切りましょう。
2008年7月23日
昨日はインプラント相談日でした
当院では、大学病院から口腔外科専門医が来院してインプラント治療を行っております。昨日も無料の相談会を実施しました。今後も随時インプラント無料相談は続けていきます。ご希望の方はメールか受付までお申し込みください。
当院でのインプラント診療は担当医が選べます。また、麻酔科の歯科医師も出張して鎮静法なども可能です。骨が十分にあるケースは院長も行いますが、骨がなく移植などを伴う場合は口腔外科専門医に依頼し大学病院で骨造成を行ってもらったりします。どちらでも対応可能です。
実際に昨日の患者さんは骨の高さは十分にあったのですが、幅がなかったので下顎枝と呼ばれる部位から骨を採取し移植し十分な骨を作ってからインプラントを入れる計画になりました。
今後はインプラントを希望する方が多くなってくると思います。当院でもインプラント治療の症例数は増加傾向ですが、日本人は顎の骨が少なく欧米人に比べインプラントを入れるのに不利なことが多いです。よって大学病院などとパートナーシップを組みより幅広いニーズにお応えすべきと考えます。
インプラント治療は残っている歯に負担がかからないので間接的に他の歯をを守る役割があります。また周囲の歯を削ることもないので現在は世界的に歯の欠損した場合の最もポピュラーな治療法です。結局は予防につながることになります。いつも私は言っていますが、これからは予防とインプラントです。そしてもっと先は再生医療、遺伝子治療などです。
2008年7月22日
オールセラミックスの患者さん
今日は前歯のオールセラミックスの患者さんが来院されました。以前都内の美容関係の審美歯科で治療したもので真っ白の色のものが入っていて、ポーンと抜けてきてしまい結局土台からかぶせるまですべてやり直しました。前歯でも片方だけですので難しいケースです。片方だけやり直すというのは結構難しいのです。色や形態が合わなかったりしやすいからです。審美歯科でよく出るのはシンメトリーです。対照的というのが審美の基準の一つです。今日のケースでは真白の歯を入れました。患者さんには喜んでいただけてホッとした感じがしました。
オールセラミックスは確かに金属を使わなく(メタルフリー)きれいです。かなり色が明るくなります。今回は前歯でしたが奥歯でも私はほとんどメタルフリーで治療します。当院ではメタルフリーはもう当たり前で、メタルフリーな歯科診療は今後はもっともっとポピュラーになっていくでしょう。
2008年7月19日
昨日の患者さんからの一言
昨日のある患者さんの治療の時です。左上の小臼歯の口蓋側(歯の裏側)の歯周ポケットが9mmくらいあり歯根破折が疑われた状況でした。結局骨がかなり溶けていたので抜歯になりました。以前も記載しましたが、神経を取った歯(失活歯)は折れることが多いです。
今回は抜歯後マイクロスコープでじっと破折線(ヒビ)を探す作業をしました。すると患者さんからの言葉です。「何やってるんですか?」と言われたので「抜歯に至ってしまった原因を抜いた歯の根を精査して説明しようと思っています。」とお答えしたところ、「先生は丁寧ね。今まで何本も抜歯されてきたけど抜歯した歯について何も説明されたことはない」と言われました。これは結構うれしい一言でした。より頑張らなければと自分自身のモチベーションを上げていこうと思いました。
ちなみにこの患者さんと私自身はあまりプライベートの話はしていません。担当の歯科衛生士は結構話していると思いますが・・・。当院は診療の質にこだわっており現在私一人で治療を行っているため治療の質が一定になっている状況です。ただ、その分多くの患者さんの治療をどんどんやらないといけないので、患者さんと長々と話している余裕がないのです。日本の激安保険診療のシステムの影響もあり、進められる患者さんにはどんどん進めていく姿勢でやっているので、だらだらと話しながら治療するよりもきちんと確実に早く治療をする方に力を入れています。結果を出すことが第一だと考えています。しかし接遇が悪いくて良いわけではありません。このあたりはまた次回以降のブログで記載します。
2008年7月18日
私の同級生の治療
今日は私の中学時代の同級生の治療をしました。右上の第一大臼歯と呼ばれる歯に膿がたまっていた(慢性根尖性歯周炎とよびます)ので金属の土台(メタルコア)を外しマイクロスコープで丁寧にかつ慎重に始めました。以前も記載しましたがマイクロスコープを使用するとかなりはっきりの歯の内部が見えます。すると管のようなごく小さいくぼみを見つけました。一応神経の管だと思い探ってみたもののいま一つはっきりしなかったので無理に治療は進めませんでした。(時間がなかったこともあります)
さらに後ろの7番目の歯は過去に抜歯しており今回の歯が右上最後の大臼歯なので非常に重要でしたので、私は当院ではなく専門医を紹介する話をしました。友人ですので簡単に受け入れてくれましたが選択が必要でした。東京都内で開業している歯内療法の専門医か大学病院のどちらか選んでくれと言いました。前者は「アメリカのペンシルバニア大学などの歯内療法で有名なところでトレーニングを積んできた歯科医師だよ。でも金額がかかるよ。数万から10万超えるかも??」後者は「大学病院で保険診療で受けられるよ。でも誰に当たるかはわからない。」と説明し選んでもらいました。正直ここからは私も何とも言えないし、結果も約束できるわけではありません。ただ、結果が出る確率が高い方を選択すべきでしょう。とだけ言いました。
以上のように歯の治療は簡単そうに見えて本気でやったら奥が深いものです。当院では本当に私が行う治療が患者さんのためになるのかという視点を必ず考え、結果を出すことにこだわっております。臨床の現場ではなかなか簡単にはいきませんが、基本的な考え方は変わりません。今後もこだわっていきたいと思います。
2008年7月17日
再治療の理由。第一位は?第二位は?
以前のブログで削ってつめたものは一生もたない。と記載しました。では、詰め物をやり直す(再治療する)のはどのような理由でしょう?
再治療の原因の1位は「二次う蝕」、2位が「修復物の破折」です。二次う蝕(二次カリエス)とは天然歯(ヴァージントゥース)を削って詰めたものの周囲がまたむし歯になることです。アマルガムという金属の詰めものは水銀が入っているから悪いと言われていますが、詰め物の種類の中では唯一膨張する材料です。よって予後は意外に良いです。(当院では使っていませんが・・・。)他の材料は収縮するものですので、段差ができたりして細菌が侵入して詰めものの周りから再びむし歯になります。一度歯を削るとほとんどが一生の中で数回のやり直しの繰り返しです。過去はこれでどんどん歯を失う人が多かったです。
2位の詰め物の破折ですが、自覚しませんが噛む力は相当強いです。その力に毎日さらされて、さらに唾液や飲食物など酸やアルカリと化学的な物質にもさらされて一生もつはずがありません。理屈で考えればわかることです。
世界で最も予防歯科が進んでいる歯科先進国スウェーデンでも多くのデータがそろっています。もはや科学で裏付けされたものです。エビデンス(根拠)がたくさんそろっているのですが、患者さんはそのあたりを知りません。私たち歯科医師も知らないことが多いです。よって究極的な目標はとにかく予防しかないのです。むし歯を削って詰めることやインプラントを入れることよりも、それらをしないで済むように健康な口腔を持つ人を量産することに歯科医師の価値があると思っています。
「予防は痛くない。さらに全部の歯を守ることができる。」マルメ大学(スウェーデン)のダン・エリクソン先生の講義で聞いた事です。
2008年7月16日
モラルの低下
昨日電車に乗っている時の出来事です。わたくしがカートのバックを持って車両の奥の席から降りようとしてドアの方に向かっていた時の事です。
立ち上がり荷物を引こうとして通ろうとしたら、両側のサラリーマン風の男性が2名足を組んでいすに座っていました。その際に足を全くどけようとしません。カートのバックでしたので持ち上げてドアまで移動しましたが、何という態度かとあきれました。まさしくモラルの欠如だと思いました。ましてや子供の手本となるべき大人があれではいかがなものかと思いました。
医療機関でもモンスターペイシェントという言葉ができたようにとんでもない患者さんが多くいるようです。何でもかんでもクレームを言ったり、どなり散らしたりなど多くの事例があるようです。当院の患者さんにはそうなってもらいたくありませんし、他の患者さんのためにも皆が快適になれるようご協力をお願い致します。
ちなみに歯科医院でのモラルの欠如を感じる行動には以下のようなことがあります。
- 無断キャンセルや予約時間の遅刻など→日本の歯科医療は激安のシステムですが、当院では質を向上させるために多くの設備や研修に投資をしております。またスタッフも何人も雇用していますので、運営上本当に困ります。一人一人の意識で変わりますし、他の患者さんのことも考えていただきたいのです。やむを得ない状況もわかりますが、できる限りのご協力をお願い申し上げます。歯科医院はかなりの時間に細かい業界なのです。またこのようなひずみは結局は患者さんに返ってしまうものと思います。
- 歯科医院内で携帯電話で大きな声で会話している→公共機関では携帯電話は使わないのが常識です。通話可能区域を設けている病院などはあります。現状は当院では特に可能区域を設けてはいませんが、歯の治療の時くらいは携帯なしでも良いのでは?総理大臣位忙しかったら別ですが、緊急性の高いことはそれほどないはずです。またメールや留守電などの機能もあると思います。他の患者様も場合により不快な思いをしたり治療を中断しなければならないことがあります。ぜひご配慮をお願い申し上げます。
- 保険証の提示が長期間ない。(保険証が変わったが伝えないなども)→保険診療を受けるには保険証を提示するのがルールです。提示がない場合、レセプトの請求業務で多くの無駄が何人にも生じます。転職した。退職したなど保険証が変わる場合は必ず提示してください。
以上当院でも起こりえることを記載しました。あるわけないといっても世の中いろいろな方がいるものです。一般常識の範囲で各自がルールを守って良い歯科医療を提供したいと思います。
2008年7月15日
神経を保存するのは自費診療??
先日の診療中のやりとりです。深いむし歯でしたので、いつものようにう蝕検知液(カリエスディテクター)を用いて慎重にLMのスプーンエキスカベータという器具でむし歯を取っていました。MI(ミニマルインターべーション)をとにかく意識しています。
むし歯がかなり深く神経に近いところまで穴があいていたので、「もし万が一強く痛みが残ってしまうのであれば神経を取る可能性がある。」と伝えました。すると患者さんは「神経を保存するのは自費ですよね?」という質問が来ました。どこからそのような情報を得たのかわかりませんが、全くそんなことはありません。保険診療と自費診療で神経を取る取らないは関係ないはずです。多くの情報が出回り誤っているものも多いと思います。患者さんは詳しくはわかりませんので、残念ながら歯科医師と患者さんとでギャップが生じるのです。これは結構問題だと感じています。ある意味昔の方がやりやすい状況です。最近は患者さんも知りたいという意識が当然高まります。さらに情報が出ると仮に正しい情報だとしても伝言ゲームのように変化してしまったり誤解してインプットしてしまったりします。本当に詳しく正しく歯科医師レベルのことを知っている方もいれば、全く間違ってとらえて自分の意見が固まってしまい、我々の意見に耳を傾けない方もいます。
歯科衛生士も歯科医師も国家資格です。当院では継続して研修を受けていますので、情報は比較的信頼性の高いものを選んで配信しているつもりです。我々医療従事者には患者さんの意見に耳を傾けないといけません。それと同時に患者さんにもある程度信用して任せていただく姿勢がほしいと最近感じます。
お互いにお互いのことを考え良い関係を築いていきたいと思います。
2008年7月14日
今朝、患者さんからのうれしいメールが来ました。
◇◇ ◇◇
今回は当院で治療を終了し、メンテナンスを続けていた方が他県へ転居されたため近くの歯科医院をご紹介した次第です。当院と同じ考えでほとんど同じシステムで行っているため紹介する歯科医師としても安心です。
2008年7月13日
当院の誕生日
今日は日本で最大の予防歯科のグループのオピニオンメンバー会議でした。恩師の先生がこの研究会のコアメンバーで、私にもオピニオンメンバーに入るように言われなんとなく入ってしまった経緯があります。東京で午前中ずっと今後の活動や問題点など話し合いました。午後は数件の医院のプレゼンテーションを見て新たに刺激されました。
また、7月13日は当院の誕生日でした。8歳になりました。2000年7月13日に開業でした。暑い夏に保健所や社会保険事務局などに書類などを出しに行って大変だったのを覚えています。今後も初心を忘れずに予防歯科こそ最高の医療を徹底してチームで診療していきたいと思います。
2008年7月12日
歯科衛生士学校実習生前期臨床実習が終了
先週末、前期の臨床実習期間が終了し歯科衛生士学校の学生2名が来週からいなくなります。少し寂しいですが、簡単なお別れ会をお昼にやりました。今度は9月位から後期の学生2名が臨床実習に来ます。患者様にはいろいろとお世話になりました。最後は自発的に勉強会に参加するようになりました。人材育成は最初が肝心ですので学生のうちに良い環境を提供することが大事です。今後も優秀な人材育成のためにご理解ご協力の程宜しくお願い申し上げます。
2008年7月11日
見た目ではわからない
昨日、診療での出来事です。前歯の根の治療をしていて薬を詰めた後確認のレントゲンを撮影しました。すると2本隣の歯に大きなむし歯がありました。その歯はかぶせてありはずす予定ではなかったのですが、はずすと中がグチャグチャに溶けていてました。
見た目ではわからず中で問題があることは結構あります。レントゲンによるX線診査、目で見る視診、器具などを使用する触診、その他多くの診断法があり、我々はこのような診査を組み合わせて最良の結果を出すよう心がけています。そして、1つだけでは見つからないことも多く物理的に絶対確実な診査法というものは存在しません。ただ、メンテナンスなどでマメにチェックしていれば、診査の精度は上がるものと思います。
患者さんはわれわれが結構簡単に仕事をしていると思いますが、実はいろいろなことを組み合わせて考え再治療など介入のタイミングを迷いながらはかっています。
歯科疾患は基本的に進行が遅いですし、近年むし歯の進行速度はさらに遅くなっております。ずっと放置さえしなければそれほど困ることにはなりませんので大丈夫です。
2008年7月10日
審美歯科治療(オールセラミックス)
今日技工士さんが来院しオールセラミックスと呼ばれるかぶせもののサンプルをもらいました。
日本ではシェアがまだ低いのですが、ヨーロッパやアメリカなどではかなり普及しております。
最近はメタルフリー(金属を使用しない)の治療が多くあります。
とくにCAD/CAMなどを用いた審美的なマテリアルが多く出てきており、すさまじい勢いで普及してきています。
当院でもオールセラミックスは扱っています。
一昔前はメタルボンドという金属の冠にセラミックを焼き付ける技工物が主流でしたが、最近は変わってきています。従来のものより少しだけ価格が高く設定されています。
オールセラミックスの利点はとにかく審美的なことです。
変色しませんし、透明感があり明るい色になります。
ホワイトニングなどを行って明るく仕上げたい方にはもってこいのものだと思います。予防の次は審美ですね。
2008年7月 8日
ある冊子の記事より
TKC全国会という会計事務所のネットワークがあります。その中で毎月送られてくる冊子があります。そのなかで「コラム」というページがあり、目がいきましたので記載します。
意外な盲点?ダイエットと「飲み物」
というタイトルでした。ある企業がサラリーマンやOLに聞いたアンケートでは、平日1日当たりに飲むものの内訳は「水・お茶」が45%、「牛乳・豆乳」が3%、「アルコール」が17%、「コーヒー、清涼飲料水など」が35%だったそうです。そして、体重を意識した時の対策は「食事」76%、「運動」65%、「飲みもの」46%の順だそうです。飲み物はあまり意識されていないということですね。
当院では裏に株式会社伊藤園の協力で歯にやさしい飲み物の自動販売機を設置してあります。100%ジュースだけはむし歯になるリスクがありますがそれ以外はお茶がメインなのでむし歯になりません。
2008年7月 7日
先週は3日間のセミナーに参加しました。
先週の金土日と休診でした。ご迷惑をおかけしました。常勤スタッフ4名と院長で山形でのセミナーに参加してきました。
1日目はスウェーデンのマルメ大学のカリオロジーのダン・エリクソン先生の講義でした。ユーモアあふれる講義で素晴らしかったです。スウェーデンの予防歯科の真髄を感じた気がします。そして本当にスウェーデンの人はメンテナンスが大事と考えており、患者さんにとっても歯科医師にとっても素晴らしい環境だと思いました。スウェーデンでは全身の健康jは口から始まると本当に考えられています。根本的な考え方が異なります。残念ながら現在の日本は社会的な面から考えても非常に問題があります。まだまだ変わらなければならない点が多く問題だらけです。この問題を解決するためには本来歯科医師会が声をあげて変えなければならないのですが、古い体質がなどがありなかなか変わりません。歯科医師をはじめ医療従事者が当然重要ですが、患者さんも重要で、歯科医療従事者と患者さん(地域住民すべて)が声をあげていかないと現状はなかなか変わらないでしょう。
2日めは当院と同じように予防の診療室づくりを行っている医院の発表や有名どころの歯科衛生士さんのプレゼンをきき、新聞社の医療ジャーナリストの方の話をききました。予防歯科はチームが重要です。歯科医師だけではなく歯科衛生士、歯科助手、受付、歯科技工士など多くの職種が同じ理念をもち努力しなければなりません。ジャーナリストの方の話で印象に残った内容があります。以下に挙げます。
「かかりつけの内科をもっている人は寿命が短い。かかりつけの歯科医院をもっている人は寿命が長い。」
うーん。という感じです。実際のデータからこのような結果らしいです。
「長寿な県は長野県。理由はC型肝炎が少ない。C型肝炎は医原病。」
昔注射針を使いまわしていた時期があったようですが、長野県はC型肝炎の人が少ないので寿命がながいとの話でした。
「8005は医原病」
8020運動(80歳で20本の歯で)がありますが、実際には8005か8006(現状の80歳の歯の本数は5,6本)です。歯医者に真面目に通い続けた患者さんが結局歯を失っていくという状況です。
つまり結論を言うと医療とは非常にあいまいなため難しいということです。その医療行為が本当に患者さんのためになるのかをきちんと検証して介入すべきです。当院でも「正直言ってわからない。」というフレーズを多く使います。「何で歯医者なのにわからないんだよ?」と患者さんは感じてしまう面もありますが、医療行為が5年、10年後にどうなっているかは誰も正しいことは言えないのです。経験や学術的なデータなどから医療従事者は話しています。あくまでもそこからは患者さんの選択になってきます。まあ、なかなか難しい問題です。
そして最終日も予防歯科の全国ネットワーク化の話や、各医院のプレゼンを聞き非常に参考になり勇気づけられました。非常に実りのある3日間でした。
このように当院ではスタッフ教育に力を入れており、院長だけではなく皆が意識を高く歯科医院全体で患者さんの口腔の健康を守る体制を作っていこうと思っています。まだまだ至らぬ点は多くありますが、今後も皆さまのご協力を宜しくお願い申し上げます。



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