以前のブログで削ってつめたものは一生もたない。と記載しました。では、詰め物をやり直す(再治療する)のはどのような理由でしょう?
再治療の原因の1位は「二次う蝕」、2位が「修復物の破折」です。二次う蝕(二次カリエス)とは天然歯(ヴァージントゥース)を削って詰めたものの周囲がまたむし歯になることです。アマルガムという金属の詰めものは水銀が入っているから悪いと言われていますが、詰め物の種類の中では唯一膨張する材料です。よって予後は意外に良いです。(当院では使っていませんが・・・。)他の材料は収縮するものですので、段差ができたりして細菌が侵入して詰めものの周りから再びむし歯になります。一度歯を削るとほとんどが一生の中で数回のやり直しの繰り返しです。過去はこれでどんどん歯を失う人が多かったです。
2位の詰め物の破折ですが、自覚しませんが噛む力は相当強いです。その力に毎日さらされて、さらに唾液や飲食物など酸やアルカリと化学的な物質にもさらされて一生もつはずがありません。理屈で考えればわかることです。
世界で最も予防歯科が進んでいる歯科先進国スウェーデンでも多くのデータがそろっています。もはや科学で裏付けされたものです。エビデンス(根拠)がたくさんそろっているのですが、患者さんはそのあたりを知りません。私たち歯科医師も知らないことが多いです。よって究極的な目標はとにかく予防しかないのです。むし歯を削って詰めることやインプラントを入れることよりも、それらをしないで済むように健康な口腔を持つ人を量産することに歯科医師の価値があると思っています。
「予防は痛くない。さらに全部の歯を守ることができる。」マルメ大学(スウェーデン)のダン・エリクソン先生の講義で聞いた事です。





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