予防歯科

予防歯科の重要性

予防歯科の重要性

予防をしないでインプラントやクラウンを入れても、また、元の状態に戻ってしまいます。予防をすることはとても重要であり、住宅で例えたらまさに地盤といえます。地盤がしっかりしないのに家を建てても崩れてしまうのと一緒です。
私はアメリカで言うとGP(General Practioner)であり5段階でオール4の歯科医師を目指しています。
5のレベルは専門医レベルなので、5は外注することになります。矯正専門医と口腔外科専門医は当院に出張してきますのでレベル5は当院で可能。これら以外の治療の場合でしたら同業の専門医、または大学病院を紹介しております。この方法が患者さんにとって最良の選択になり、アメリカでのシステムです。

予防歯科という土台があって各論の診療が存在する。さらに難しい症例は外部へ。そしてまた予防に戻ってくることの重要性をどうぞご理解ください。

日本では専門医制度が出来ていないので紹介する行為は患者さんが不安を感じたり面倒に思われる事、または、腕が悪いのではないか?と思われることが多いのですが、当院では、患者さんの為、ベストな診療を行うためにより良い選択肢を提供しております。

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予防歯科の診療体制

ゆきお歯科医院では特に予防歯科に力を入れております。

  • リスクマネジメントを的確にできる
  • MIに基づいた診療:MIについての詳細
  • 歯科衛生士担当制を採用
  • 力量が高い歯科衛生士による治療
  • 予防歯科の本場スウェーデンに歯科医師と歯科衛生士ともに研修を受けております
  • 歯科衛生士の臨床実習先になっております
  • アメリカの歯科衛生士学校へ見学に行っております
  • データを蓄積しており、定期的にレビューしております

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予防歯科について

予防歯科について

今まではむし歯を削って詰める行為(治療)が歯科での中心でしたが、これからはむし歯を作らない行為(予防)が中心となっていきます。基本的には歯は削らない取らないほうが良いわけですからむし歯にならないよう先手を打って、予防したほうが良いのではないのでしょうか?また、もし虫歯が出来てしまったのであれば当然削って詰めることになりますが、治療後もメンテナンスをしないとまた新たにむし歯になり、再治療の必要が出てきてしまう事になります。

歯周病についても同様で積極的に予防をしていかないと自覚症状が出てきた時には、もう手遅れになってるケースが多いので定期的なメンテナンスをすべきだと思われます。

むし歯・歯周病ともに、もっとも大事なのは患者さん自身のプラークコントロール(ブラッシングなど)ですが、ほとんどの方は磨いているのですが磨けていないことに気づいてない方が多く見られますので、歯科医院にて私たちのような専門家にチェックしてもらったり、磨き残しを定期的にクリーニングしたり、フッ素塗布やシーラントのような予防処置を受ける必要があると思われます。

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現在、常勤歯科衛生士3名が患者さまに対して担当制でブラッシング指導や歯科医院で行う歯のクリーニング、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)などを行っております。サリバテストと呼ばれる唾液の検査を行いそれぞれの患者様のう蝕(むし歯)、歯周病のリスクを判定しその方に合った予防プログラムを考え口腔の健康を維持できるようアドバイスさせて頂いております。う蝕(むし歯)や歯周病のリスク(なり易さ)は、個人差がございます。リスクの高い方には、3DS(Dental Drug Delivery System)のような除菌療法やメインテナンス間隔を短くする必要がございます。リスクの低い方はある程度メインテナンス期間にゆとりをもっても良いと思います。今後も、スタッフ全員によるチームアプローチによりう蝕や歯周病の予防を積極的に行っていきたいと思っております。

当院では、ほとんどすべての患者様の口腔内写真を撮影しております。初診時や経過観察の節目に撮影する事により、治療の予後の確認や予測、わかり易い説明などに役立ちます。最近では、サリバテストも多くの患者様に受けてもらえるようになりました。現在初診患者さんのサリバテスト実施率は約60%です。

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歯を失う原因

さまざまな統計資料によると、歯を失う原因の約50%は歯周病。約40%は むし歯、残りの約10%はその他(外傷や矯正による抜歯など)です。
つまり約90%は、むし歯か歯周病が原因で歯は失われるのです。言い換えれば、 むし歯と歯周病をきちんと予防すれば、歯を失わなくて済むと言えます。

人間の口の中には、たくさんの細菌が住み着いています。 むし歯も歯周病もこれらの口腔内に住み着いている細菌により引き起こされる病気なのです。

う蝕(むし歯)って?

う蝕(むし歯)を簡単に言うと、お口の細菌が糖を栄養源にして酸をだし、酸により歯が溶けて穴があく病気です。

歯の表面では、脱灰(歯の表面からミネラルが溶け出す事)と再石灰化(歯にミネラルがくっつくこと)という現象がドラマチックに起こっており、それらがバランスよく起こっていて歯は現状を保っているのです。つまりう蝕(むし歯)は、再石灰化よりも脱灰の割合が多く、穴があいてしまう状態です。

チェック

ここで、むし歯を考える上で非常に重要なものの一つに唾液が挙げられます。唾液には、様々な要素があります。
細菌が酸を出せば、お口のPHは酸性に傾いていき歯に脱灰が生じます。ここで唾液の能力により酸性に傾いたお口の中のPHを戻してくれます。このことを緩衝作用と言います。つまり、このこの能力(緩衝能)が高い唾液がでる人は、虫歯になりにくいと言えます。
また、唾液には歯の汚れを自然に洗い流してくれる作用(自浄作用)もあります。つまり唾液がたくさん出てくれれば、 むし歯にはなりにくいという事になります。

つまり唾液の量と質がう蝕(むし歯)予防の上でとても重要になってきます。

細菌についても重要です。お口の中の細菌の構成は、人それぞれ異なります。

主にう蝕(むし歯)の原因菌は、ミュータンス菌とラクトバチラス菌と言われています。これらの細菌は、役割が異なっており、前者のミュータンス菌は、何ともなっていない歯に穴を開けていく細菌と言われています。後者のラクトバチラス菌は、一度開いた穴やくぼみに住み着いて、う蝕(むし歯)を大きく広げていく細菌と言われています。
当然ですが、これらの細菌がお口の中に多く住み着いている人は、う蝕(むし歯)になり易く、少ない人はなりにくいといえます。

糖分摂取量についても大事です。細菌の栄養源となり酸を多く出させてしまう甘いものを食べたり飲んだりしている人はう蝕( むし歯)になり易いと言えます。また、糖分を多く摂取している人の唾液は粘りっけが出てきて細菌が強固に付着する要因にもなります。

以上のような事は、唾液検査(サリバテスト)により調べられます。これらの項目をきちんと調べる事により、その人の持っているカリエスリスク(虫歯のなり易さ)を判定し、そのリスクに応じてその人にあった予防プログラムを立てていく必要があります。
例えばリスクの低い人ならば、メインテナンスの間隔を長めに設定したり、削るか経過観察かを迷うようなごく小さなう蝕(虫歯)の場合経過観察する。というような対応ができます。

院内の様子

一方リスクの高い人ならば、逆にメインテナンス間隔を短めに設定し、より生活習慣に絞った指導をするなどといった対応が可能です。

当院では、できるだけ年齢問わず唾液検査(サリバテスト)を受けていただく事をお勧めしております。無理にお勧めする気は全くありません。サリバテストをやれば絶対虫歯にならないというものでもありません。ただ、患者様がう蝕(虫歯)を予防する上で絶対不可欠なものであると当院では認識しております。

歯周病(歯槽膿漏)って?

歯周病を単純に説明する事は、困難なのですが、ごく簡単にいうとお口の中の歯周病細菌が毒素を出したり、体が細菌と戦う事により歯を支えている顎の骨が溶けて痩せていくため歯がグラグラになってしまう病気です。

歯周病の最も怖い点は、慢性疾患であるため、自覚症状が無い事です。つまり患者さんは歯周病になっていても痛くもないしそれ程困らないため、歯科医院には行きません。その間に徐々に歯周病が進み、気づいたらもう手遅れというパターンが多いのです。
ですから、歯周病の予防のためには、まず歯周病の検査を行い患者様ご自身の歯周病のレベルを知る事が大切です。すでに歯周病になっている方は、まずはその状態に応じた治療が必要です。治療が終了したらとにかくメインテナンスです。

歯周病が発症していない人でもメインテナンスは重要です。約3ヶ月おきにPMTCを受けて常にきれいなお口を維持していれば、まず歯を失う事はないでしょう。よほど歯周病のリスクがない人であれば、メインテナンス間隔は、6ヶ月でも1年でも良いと思います。

治療の様子

とにかく大事なのは、患者様が自分自身のリスクを知る事で、痛くなくても歯科医院に通うという習慣が大切です。この事は、歯科医療従事者の誰もが言っているのですが、なかなか現実は難しいです。

最近は国も健康日本21を掲げております。
これは、国民が健康にいられるためにどうしたらよいかを考え、法律にしてしまったものです。
この中に糖尿病などと同等に歯の健康の事も記載されております。
歯周病は、最近の研究の結果、全身との関わり(糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞、妊婦の低体重児出産など)が多くあると言われています。
食べる楽しみは、一生涯続きます。皆様が健康な口腔を維持し、食を楽しみ、質の高い生活ができるよう歯科の領域から、我々はお手伝いしたいと思って日々診療しております。

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ミニマルインターベーション(MI)

ミニマルインターベーション(MI)とは、最小の侵襲で最大の効果を得ようとすることです。 具体的には、できるだけ「歯を削らない。」「歯を抜かない」「神経を取らない」といった事です。

当院ではMIを常に意識して、診療しております。

ここで、誤解されたくないのは、何でもかんでもとらないのが良いのではないと言う事です。取らなくてはならない場合は本当にとらなきゃいけないのです。つまり大事なのは、取るか取らないかの瀬戸際まで放置するのではなく、日頃から注意して定期的なメインテナンスを受けておく事です。

虫歯1

左の写真では大きな穴のなかにピンクに染まった むし歯の部分が確認できると思います。これを取ってしまうと、神経が出てしまい神経を取る治療を行わなければなりません。若年者の場合あえてこれを残して、右の写真のように一定期間経過観察することにより神経側に新しい歯質ができ、ピンクの部分を取っても神経が出ず神経を取らなくてすむことになります。また抗生物質を使用した3Mix治療も行なうことがございます。このように神経の治療までいく一歩手前で食い止めることは非常に重要なことです。

虫歯2

スウェーデンでの研修でも確認してきましたが、MIのために当院では何本も専用のインストゥルメントを用意して手作業で慎重にむし歯で軟らかくなった歯質を除去します。そのため神経を取らなくても済むケースが多いです。 最近はかなり深いむし歯でも神経を取らずに済むケースが増えました。

麻酔なしでも無痛で修復処置が終わることもあります。最近では、北欧で使用されている器具を使用するようになり、今までは神経をとっていたケースもとらないで済むようになりました。神経をとる治療が減少傾向にあります。下の表は毎月の神経をとる治療の実績です。以前と比べ減少傾向を示しています。かなり結果は出ています。スウェーデンのイエテボリ大学で研修を受けた結果と、良いインストゥルメントを知ったからです。また、以前は医院の予防システムが未熟だったためという事も原因の一つです。

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接着

当院では神経を取った後の土台や深い虫歯でできた穴を埋めるのに、接着性の材料を多用します。最近の接着歯学の進歩はすばらしく、また予防的な修復方法も発展したため、歯の破折のリスクを下げることができます。

古くからある理論・方法も大事な事が多いですが、新しい分野も積極的に取り入れていく必要があると思います。これら接着性の材料はレジンと呼ばれる樹脂です。神経を取った後に歯を埋める土台の事をコアと言いますが、従来はほとんど金属のコア(メタルコア)を使用していましたが、最近ではレジンコアを多用する医院もふえてきました。

当院では平成16年から神経を取った歯の土台には金属を使用せずすべてレジンコアを使用するようにしました。メタルフリーです。歯は例えれば、木と同じです。神経を取っていない歯は、言ってみれば葉が生い茂っている木です。神経を取った歯は、枯れている木で栄養が行かないので折れやすいです。レジンの材質は金属の材質よりも歯に近く、神経をとった後の歯の修復には理論的にはレジンの方が優れています。

ただし、接着は一つ一つの行程が重要であるとの事です。表面を少し粗くしたり、特殊な薬剤を順序を間違えずに塗布したりと色々と複雑なやり方が必要で、手間がかかるのですが、何とかやっています。

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